ボーカリストが喉をケアするための3つの方法

ヴォーカリスト

あなたがボーカリストだったら、趣味で歌うことを楽しむ人だったら、声をつかう仕事をしていたら…

喉をケアするためのとっておきの方法を知りたいと思いますよね^^

そんな方のために、私が九州大学病院の先生に教えてもらった「ボーカリストが喉をケアするための3つの方法」をお教えします。

 

ちょうど昨年の暮れぐらいから今年の3月頃にかけて、私は長い間咳が止まらず困っていました。

歌を歌ったり教えたりすることが仕事なので、”咳がつづいて歌えない・レッスンできない”ことほど辛いことはありません。

私自身がとても疲れていたこともあり、咳によってさらに体力が奪われていき、抵抗力もなくなっているような気がして、悪循環が続いているような状態でした。

そして、その悪循環からなかなか抜け出せないでいたのです。

 

ある日、コンサートの練習の時に咳き込んでいると、いつも私の歌の伴奏をしてくれるピアニストの友人に、こんなことを言われました。

「実は、九州大学病院の耳鼻咽喉科の先生を知ってるんだけど、よかったら一度診てもらったらどうかな」と…。

その先生は、なんでも、声帯の研究をされているそうなのです。

「それなら、是非お願いしたい」ということになり、先生を紹介していただくことになりました。

その先生は「カラオケ★バトル」にも出演されたことがある、歌の上手な大学病院の先生だということを聞いて、ちょっとワクワク^^!

 

私は、25年くらい前に声を失ったことがあって、その時も九州大学の耳鼻咽喉科の先生に助けてもらって声を取り戻しました。

そして今回もまた助けていただくことになりましたが、この流れはとっても不思議な感じがします。

以前声を失ったときは、精神的なものがとっても大きかったのですが、実際声帯も傷んでいて結節ができていました。

今回も、私はどちらかというと肉体的な不調を考えていました。

声帯が傷んでいるんじゃないかとか?肺や気管支が悪いんじゃないか?など…そちらのほうを気にしていたのです。

そんなことをあれこれ考えながら診てもらいましたが、実は声帯は大丈夫だったんです!

 

 

声帯は大丈夫です!でもちょっと気になることがあります

 

声帯をカメラで写して診てもらったのですが、先生が最初に言ったことは「声帯には問題ありません」ということでした!

もし何か病気だったり肺が悪かったり、声帯自体に不具合があったらどうしよう?と気になっていたので、ほっと一安心^^

 

そしてそのあとに、「ちょっと心配なことがあるので、そのことをお話しますね。」と言われました。

でもそれは・・「え?それが原因ですか?」というような意外なお話でした。

 

「声帯には問題がない。でも白い泡のようなものがあって、これは声帯が乾燥しているということなんです。」と先生。

「なので、乾燥対策をしていただけたら、随分改善するんじゃないかと思いますよ。」とのことでした。

 

 

 

すべては、乾燥が原因だった

体感としても、たしかに秋くらいから咳が出てきて、梅雨の時期がくると、なんとなく落ち着いてくるように感じるので乾燥が原因なのかもしれません。

「乾燥が原因で、酷い咳になることってあるんですか?ものすごく酷いんですけど!」と言うと、

先生はあっさり「あると思いますよ。悪くなる時期から考えても、乾燥に関係があるように思えますよね。」と。

さらに先生からは「乾燥対策を何かしていますか?」と言われたのですが、恥ずかしながら何もしていない私(笑)!

「何もしていなかったなら、まだまだ伸びしろがあるってことですから、改善していく可能性が大きいということですよ。」と
この私を励まして下さいました。若いのに、本当に素晴らしい先生です。

 

そして、喉をケアするため乾燥対策のための3つのことを教えてもらいました。

 

 

 

喉をケアするための3つの乾燥対策

 

  1. 部屋が乾燥しないように加湿する。
  2. 喉の乾燥を防ぐために吸入器で喉のケアする。
  3. 乾燥を防ぐためにマスクをする。

大切なのはこの3つだそうです。

それでは1つずつ見ていきましょう。

 

1.部屋が乾燥しないように加湿する

九大病院の先生がおっしゃるには「梅雨」という季節は、喉にとっては最高の季節なのだそう。

湿気がたくさんで、乾燥しないから!だそうです^^

それで、理想としては部屋の中に「梅雨」のような状態を常につくっていればいいと言うことなんです。

このアドバイスを聞くまで我が家では、”梅雨の季節は除湿””冬は加湿”というふうに一般的な感覚での環境づくりをしていました。

でも先生に、乾燥しすぎないようにいつでも部屋を加湿しているということは大切です…と言われ、びっくり。

まず、エアコンの除湿ボタンは、どんなことがあっても押さないということですよね!

 

先生にアドバイスを受けてから、我が家では、クーラーを使ったとしても湿度をはかって加湿しています。

加湿機ですが、超音波式ではなく、「ミストがでてくるものをおすすめします」ということでした。

我が家には空気清浄機兼加湿器がありますが、以前からあったミストがどんどんでてくるタイプの加湿器との2台づかいで、現在は対応しています。

 

 

2.喉の乾燥を防ぐために吸入器で喉のケアをする

これは、耳鼻咽喉科に行って使うような吸入器を使ってミストを吸い込み、喉の乾燥を防ぐということなのですが、喉の調子が悪いときにするものだ…と思っていた私は、歌い手としては甘かったんだと今になって思います。

吸入器はハンディタイプと据え置きのタイプがあって、据え置きのタイプがおすすめということでした。

確かに、ミストが細かかったりミストが出る量がちがったりと、ハンディタイプにはない良さがあるようです。

でも、できれば両方もっていたほうが、いいということです。

ハンディタイプは、出かけていってコンサートをするときには、とても役にたちますよね。

 

 

私が自宅でも使っているのはこちらです。楽屋にも持っていって使っているので持ち運びも可能です。診ていただいた先生のお墨付き。

 

3.喉の乾燥を防ぐためにマスクをする

最後は、マスクについてですが、私はマスクが大っ嫌いな人です。

なんともいえない違和感があって、本当にいやでした。

それが、やってみると喉はとても楽なのです。

また、今はPMとか、環境的によくないものが飛んでたりするので、それを防ぐにもとても役にたつと思います。

私は、今では、寝る時もマスクをしています。

朝になったら、取れていますが・・・笑。

 

 

 

 

この3つのことをやったことで、私の咳は劇的に減っていきました。

先生には、本当に感謝しています。

今は、月に1回の受診、そして大丈夫だったら、数ヶ月ごとの受診でいいですよといわれています。

そして絶妙なタイミングで、7月のコンサートの後に2回目の受診に行ってきました。

コンサートの3日後でした。

 

 

喉をやすめてください

2017年の7月7日にコンサートがあって、7月10日が九大病院の受診でした。

いつものように、声帯を診てもらうと、先生から「何か喉を酷使することがありましたか?」と尋ねられました。

「コンサートで歌ったばかりです」というと「そのコンサートは、何か大変でしたか」と聞かれました。

「声帯のところに、痰が少しあるのと、声帯自体が、若干疲れているんですよね」と言われ、すべては声帯をみたらわかるんだなぁとあらためて感動しました。

 

 

7月7日のコンサートは、素敵なホールでしたが、生声が響かない作りの会場でした。

会場の壁一面は、収音・防音のための穴空ボードになっていて、これは学校の音楽室や、音楽スタジオ、視聴覚室などに使われている壁です。

この壁は、音を反響させない効果があり、音は壁に吸収されていきます。

なので、客席に思うように声がとどかなかったり、ステージに立っているとピアノの音が聴こえにくかったり、自分の声が客席にとどく前に消えるような感覚や、吸い込まれていくような感覚があったのです。

それで、日頃は使わない力を全身にこめて歌い、喉にもストレスがかかったのだったというのが、声帯にあらわれていたんですね。

声帯を見ただけでそれがわかるのは、凄いと思いました。

 

 

そして、先生からのアドバイスは「喉をやすめてください」でした。

大切なのは、なるべく声を使わないようにすることだそうです。

喉を休めて下さいとか極力つかわないで下さいというと、小さな声で喋る人がいるそうなのですが、それは違うということでした。

とにかく声を出さずに喉を休めることなのだそう。

 

「このくらいだったら、少し休んだらすぐに回復すると思います」と先生に言われたので、今はとにかく喉を休めようと思っています。

私にとって喉を休める一番の方法は、寝ること!

喉も声も身体も休めることができる、最高の方法ですよね。

喉をもっと大切にしようと思えた、貴重なお話でした。

ボーカリストさん、そして声を使うお仕事の方は、是非この3つのことをやってみてくださいね。