歌や楽器がうまくなるために必要なたったひとつのこと

歌や楽器が 上達する方法で悩んでいませんか?

 

歌や楽器を練習していて

伸び悩んでいるな〜。

どうしたら、もっと上達するかな?と

思ったことはありませんか?

 

楽器や歌がうまくなりたいなら

これだけは外せない…

そして

これさえやっていたら

必ず上達することがあります。

 

それは

自分の声や楽器の音を

しっかりと聴くことです。

 

空間に

どんな声や音が響いているかを

よく聴くこと。

 

な〜んだ、そんなの知ってる!

と思われる方もいるでしょう。

今日はその「聴くこと」について

少しくわしくお話をしていきます。

 

 

 

ただ聞くのではなく よく聞くこと

聴くことが

とても大事なんだ…

と気づいたきっかけが

2つあります。

 

ひとつは

オンラインでの歌のレッスン。

もうひとつは

楽器(キンダーライア*小さな竪琴)を

弾いているなかでの気付きです。

 

このふたつのことに

向き合うとき

私は

とてもよく

音を聴いていること

耳を傾けていることに

気がつきました。

 

ただ聞くのではなく…

もっともっと

よく聴いているのです。

 

 

 

オンラインレッスンの中での気づき

歌のレッスンは

今 すべてが

オンラインレッスンに

なっています。

 

私は そのレッスンの時、

遠く離れている方の出す声を

100%以上聴いています。

 

どういうことか…というと

耳で聞ける以上の声を

聴いています。

まるで 私が

同じ部屋でレッスンしているかのように。

 

そんなことできるわけがないと

思うかもしれませんが

できるんです。

 

レッスンを受けている人も同じように

空間に響く自分の声を

よく聴くことができると

そこに大きな変化が起こります。

一瞬で 声が響くようになる!

そのことに 私は気づきました。

 

そのコツは

音程とかリズムとかではなくて

空間に 自分の声が

どんなふうに響いているかを

聴くことです。

 

耳を澄ませて

よく聴くことなんです。

 

 

楽器(キンダーライア)を弾きながら感じたこと

楽器の演奏についても

同じことが起きました。

 

ずっと放置していた(汗)

キンダーライアの弦を

最近

張りかえていただきました。

 

福岡市早良区にある

ペロルさんにお願いしました。

 

共鳴板のお掃除もして頂いて

ピカピカに生まれ変わって

私のところに戻ってきたライア。

 

キンダーライアとは

子どものためのライア(竪琴)です。

私がもっているライアは

小さくて7つの弦しかありません。

 

音階はペンタトニック

弦は

レミソラシレミの順番に

張られています。

 

その ライアを弾きながら

感じたことがあります。

 

このライアは

子どもがさわっても

すぐに音が出ます。

 

でも、このライアを

なにか 心や身体の

バランスを取るために

心を癒やすために弾くのだったら

本当に丁寧に

音を響かせていくことが

大事だなということを

感じました。

 

指を寝かせて 丁寧に丁寧に

弦を優しくさわっていくと

とても美しい音が響きます。

 

そのためには

よく耳をすませて

音が 空間にひびくのを聴くことが

本当に大切だと感じたのです。

 

 

ひとつの音の中に無限の世界がある

 

ライアの弦をひとつひとつ

丁寧にならしながら

思い出したことがあります。

 

どこで聴いた話か忘れてしまいましたが

ある琵琶奏者(違う楽器だったかもしれません)が

交通事故にあい

バチを鳴らす手が

動かなくなってしまったそうです。

 

悲嘆にくれたその奏者は

どうしても演奏することを諦められず

来る日も来る日も

ただ ひとつの音を弾きつづけたそうです。

 

耳を澄ませ 心を澄ませ

ひとつの音の中に

無限の音を聴くことができるまで

ただただ

たったひとつの音を

鳴らし続け 聴き続けたそうです。

 

そして やがて見事に回復し

以前のように演奏できるようになった

その時には

以前には経験できなかった

素晴らしく豊かな

音楽の世界を生きることが

できるようになったということです。

 

ひとつの音の中に

無限の世界があることを

その人は体験したのです。

 

ワンネスの世界を生きる

私たちの意識は遠く昔の時代に

7度からはじまり

やがてそれは1度に戻っていくのだと

言われています。

 

それは ワンネスの世界を

生きることと同じこと。

 

ひとつの中に

すべてがあるということです。

 

私たちが

音楽の練習でできることは

ひとつの音を出し よく聴き

それを 繰り返すこと。

 

ヴァイオリニストが

ひたすら弓の練習をするように

歌い手も

ひたすらひとつの音を

納得行くまで出し続けます。

そこに ワンネスの世界を感じるまで…。

 

目の前にある キンダーライアの

音をひとつひとつ鳴らしながら

楽器と仲良くなること

そして

音をよく聴き

美しい音が出せるまでには

半年はゆうにかかりそうだな…

と思いました・笑

 

でもそれは

豊かで 美しい時間になると

わかっています。

 

 

キンダーライアを教える日がくるまで

実は 私は 

このキンダーライアと一緒に

大人や子どものための

お教室を始めたいと思っていたのです。

 

ピアノのレッスンで

こどもたちを教えている時

キンダーライアを

子どもに渡して弾いてもらうと

反抗期である子どもたちも・笑

みんな優しい表情になって

喜びとともにライアを弾くのでした。

 

その時間を経験した私は

いつの日か

自分がキンダーライアを弾けるようになったら

子どもたちに教えたいな~と

思っていたのです。

 

また 大人の方にも

子どもと同じように

ライアを弾くことで

豊かな時間を体験して

いただきたいなと思いました。

 

でもその日までには

まだまだ時間がかかりそうです・笑

これから 毎日

ひとつずつの弦を鳴らして

ひとつの音の中に

豊かな世界を感じることが

できるようになったら

その時には やってみたい…。

 

その日がくるまで

ただ音を聴いて

音を出し続けます。

 

そして その時間は

とても豊かな時間で

喜びの時間だとわかります。

 

 

これが

みなさんにお伝えしたかった

よく「聴く」ということ

そして

聴くことから体験できる世界です。

 

みなさんも

自分の声や楽器の練習の中で

是非、やってみてくださいね。